久しぶりに紙の本を読みたくなって近所の本屋で何冊か買ってきた。
そういう時には必ず1冊は中島らもさんの本を買う。この中島らもさんのエッセイはあたりもはずれもない。
本当に読みやすいエッセイを書く方で、すでに中島らもさんの本を読んだことがある人であれば「この話知ってるよ」ってものが出てきたりする。毎回新しい話を持ってくる作家さんには話題やネタの深さにビックリするのだけれど、この1回聞いたことある話がまた出てくる感じは、目の前に彼がいて、彼が酒でも飲みながら話かけてくれてるような気がしてくるような近さを感じる。そういう「近さ」「気軽さ」が彼のエッセイのレビューで「ゆるい」という単語が出てくる原因の一端だと思っている。
この本以外でも何冊も読ませてもらったけれど、これほどゆるいと感じた本はなかった気がする。1つすごく意外だったのは、幼少時代の話から、彼がいいとこの坊ちゃんだったこと。本を読みながら「え!ウソん」と声を上げてしまった。
今の彼からは想像が付かない。生い立ちは立派でも、人間こうなってしまうことでもあるのかと思ってしまった。
腹をかかえて笑える面白さではないが、読んでいると「ふへ…」とニヤニヤしてしまう。読んでいる方もゆるくしてしまう一冊だと思う。